便秘は原因がわかっていれば、より早期に便秘を改善させることができます。一方で原因がわからないまま解消法を実践していても、全く無意味だったりします。例えば、病気によって起こる便秘のときは、腸をマッサージをしたりするのは非常に危険と言われていたりするので、原因を知っておくことはとても大切です。ここでは、原因別の便秘解消法をご紹介します。自分の便秘の原因を知らない人はまずは原因を特定しましょう。
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食生活の乱れが原因の場合の解消法
食物繊維や酵素の不足が原因となっているので、食物繊維が豊富な食材を取り入れることが大切です。例えば、食物繊維量を増やすには、ゴボウやかぼちゃといった食材を多く取り入れることが効果的になります。他にも、かんぴょうやしそ、パセリ、ゆりね、オクラ、芽キャベツ、モロヘイヤ、きくらげ、おから、ゆりね、アボカド、に食物繊維が多く含有していると言われています。野菜が嫌いという方は青汁として摂取するのもおすすめです。
一方、酵素は生野菜に多く含まれる成分です。酵素は残念ながら熱に弱いという性質を持っているため、加熱しないで食さないといけないので、サラダで食べるのが最も理想です。ただ、生野菜は高いですし、たくさん食べないといけません。最近は、酵素配合サプリも充実しているので、サプリメントとして摂取するのもいいかもしれません。
運動不足が原因の場合の解消法
運動不足が原因の場合は、運動不足を解消させることが大事になりますが、実はそこまで激しい運動は必要いりません。ウォーキング程度の軽度の運動でもいいので、定期的に体を動かすようにすることが大事です。代謝が上がると血流もよくなるので、体のあらゆる機能が向上し、流れがスムーズになります。加えて、腹筋運動などの無酸素運動も取り入れましょう。腹筋は便を押し出すためにすごく必要になってきます。最初のうちは1日20回×3セットを目安に腹筋をはじめてみましょう。高齢の方は腰を痛めないように注意してください。
水分不足が原因の場合の解消法
水分不足が原因の場合の解消法はとてもシンプルで、水分をいつもより多めにとるようにすること。ただし、夜寝る前に飲む過ぎてしまうと、女性なんかはむくみやすくなってしまうので要注意です。昼間から夕方を中心にお水をよく飲むようにするといいです。それと、朝起きたらまずコップ1杯の水を飲むのもすごく効果的です。朝コップ1杯のお水が腸のぜん動運動を活発にしてくれ、お通じがきやすい環境をつくってくれます。
便意の我慢が原因の場合の解消法
便意の我慢が原因であれば、便意が来た時にトイレに行けるようにすることが大事です。排便は生理現象ですから、仕事中だろうが、遠慮する必要なんてないのです。変なプライドを持つのはやめましょう。また、便意は朝にくることが多いので、朝は時間をもって過ごすことが大事だったりします。朝が忙しい人は準備に追われがちで、排便のチャンスを逃してしまうことがよくありますからね。
ストレスが原因の場合の解消法
ストレスが原因であれば、ストレスを溜め込まないことが大事。と言っても、ストレスは簡単になくならないものです。ストレスが溜まりやすい人は自分なりのストレス解消法をみつけることに力を注ぎましょう。例えば、仕事から帰宅したらテレビをつけないでクラシックを聴く、これだけでも心が落ち着いたりするものです。ストレス解消法は人によって全く異なるので、オリジナルな方法をみつけることが大事です。ほかにも、SNSやカラオケ、ショッピング、運動、読書など色々なことがストレス発散につながります。
便秘薬の頼りすぎが原因の場合の解消法
便秘薬=下剤の頼りすぎは避けたいものです。たまに使う程度であれば、まだいいですが、ほぼ毎日飲んでいる、そうなってくると話は別。便秘薬に頼るのであれば、体に害の少ない便秘解消サプリメントを摂取したほうが何倍も安心です。基本的には食生活の改善や運動などで便秘は解消できるものですから、下剤に頼りすぎるのはもうやめましょう。
老化が原因の場合の解消法
老化に立ち向かうということはとても難しいことです。老化で便秘になる人が増えるのは腹筋の力が弱くなったり、善玉菌が減ってしまうからです。このことから、定期的に腹筋をしたり、ビフィズス菌や乳酸菌系のサプリメントを摂取することが大事です。ただし、腹筋は腰を痛めてしまうこともあるのでやり方には注意が必要です。腹筋は上半身ではなく、下半身を動かすタイプが理想です。
便秘解消マッサージのやり方はこちら
マッサージだけで便秘を解消するというのは至難の業ですが、腸内環境の改善を促すには十分な働きがあります。毎日しっかりと続けていくことで、排便がスムーズになる可能性が高くなるなら、やらないに越したことはありませんよね?そんなに難しくないので、今日からでも実践してみてください。
腸マッサージその1
一番簡単な方法はお腹をさするだけのマッサージ。おへそを中心として、時計回りに「の」を描くように手のひらを使って軽くさすってあげましょう。回数は10〜30回程度を目安に行います。また、へその下を「S」の字を描くようにさすってあげるのもとても効果的です。これは特にお腹が張っているときに行うと効果的です。
腸マッサージその2
便秘の方はお腹をへこませると痛みや違和感を感じる部分があるはずです。この部分をコリをほぐすイメージで、円を描くように指の腹もしくは手のひらを使いながらマッサージしてあげましょう。あくまで優しく、痛みが軽減するまで行なってあげましょう。
腸マッサージその3
おへそ2〜3cm下を1つの点として、その点から4〜5cm左右に離れたところに各2点、計3点の位置からマッサージします。指の腹を使いながら、上から下へ向かうようにマッサージをしてあげましょう。あまり強くやり過ぎると腸に負担をかけてしまうので、適度な力で行いましょう。