私たち日本人は、世界的にみても、バランスのとれた食生活を送っている民族です。そんな日本人でも、最近は食物繊維が不足している人が増えていると言われているのです。食物繊維には整腸作用があったり、便を柔らかくするなど、お通じを密接な関係があるため、不足してしまうと、便秘症に悩まされやすくなってしまったりします。なので、便秘に悩まされている方はしっかりと食物繊維を摂取する必要があります。
日本人、特に10代〜40代で食物繊維の摂取量が激減
まず、知っておきたいのは1日の食物繊維の摂取目安量です。食物繊維の摂取目安量は、18歳以上の成人男性で1日あたり19g以上、成人女性で1日あたり17g以上とされています。
では、私たち日本人は食物繊維の1日の摂取目安量をしっかりと達成できているのでしょうか?年代別の調査が行われましたが、1日の食物繊維摂取量を達成できている世代は“実はありません”!1日の食物繊維摂取量が多い60代でも摂取目安量には達成していません。特筆すべきなのは、10〜40代で顕著に食物繊維の摂取量が減っていることです。10代〜40代では、男女ともに1日あたり5〜6gも食物繊維が不足しているという結果が出ています。
食物繊維が不足している背景には食の欧米化が大きく影響を与えていると言われています。60〜70代では摂取目安量が不足してはいますが、ほとんど達成できています。これは和食を好んで食べているから、と推測できます。一方、10〜40代は、和食の機会が減り、1週間あたりの洋食の回数が増えたことで、野菜類の摂取量が減ってしまい、その結果、食物繊維が不足してしまったと推測できます。
食事からの食物繊維摂取は難しい、ではどうすればいい?
食物繊維を不足しないようにするには、まず、食生活を見直す必要があるといえます。でも、食生活を見直しただけで1日に十分な量を摂取できるか、と問われれば、「イエス」とは答えられません。その理由は、相当な量の食材を摂取しないといけないからです。
1日の食物繊維の摂取目安量は成人男性で19g以上、成人女性で17g以上ですが、これがどれぐらいなのか、をみればすぐにわかります。摂取目安量を達成するには、ゴボウ400g前後を摂取しないと達成できないません。これは1日にゴボウを2本まるごと食べないと達成できないレベルの話です。ゴボウは特に食物繊維の量が多い食材と言われていますので、他の食材であれば、もっと多く摂取しないとダメ、ということになります。例えば、ほうれん草であれば、8〜10株ほども必要になってしまいますので、現実にはすごく難しいです。
そこで今すごく注目されているのが食物繊維配合の「サプリメント」です。特に野菜を主体としたサプリ、便秘解消を目的としたサプリに食物繊維が多く配合されています。サプリメントなら大量に食材を摂取する必要がなくなります。また、サプリメントなら吸収率も高いため、必要な栄養素だけを素早く摂取できます。しかも、毎日、献立の中で野菜を多く取り入れたりするよりもコスパがいいので、最近はサプリメント愛飲者がとても多くなっています。